ステーターコイル用の配線
当方扱いのKV線は耐熱温度が60度になります。
AV線も65度と大差ありませんので気になる方は使用せず
AVX、AVSSH またはAVSSXなどの100度対応線をお勧めします。
AVS/AVSS線 80度
AEXやAESSX 120度
SHKV 105度
CIVUS線 100度
AVX 材質XLPVC 架橋ポリ塩化ビニル
耐熱特性が要求されるエンジン等に近接した低圧回路配線に適しています。
定格電圧 DC 60V AC 30V
使用温度 100℃
AEX
材質 XLPE 架橋ポリエチレン
耐熱特性が要求されるエンジン等に近接した低圧回路配線に適しています。
定格電圧 AC 30V DC 60V
使用温度120℃
AVSSX
耐熱特性が要求され、多本数の電線が使用される配線等に適しています。
材質 XLPVC 架橋ポリ塩化ビニル
定格電圧 AC 30V DC 60V
定格温度100℃
AESSX
耐熱特性が要求され、多本数の電線が使用される配線等に適しています。
材質 XLPE 架橋ポリエチレン
定格電圧 AC 30V DC 60V
定格温度120℃
※A : 自動車用低圧電線 E : ポリエチレン SS : 極薄肉型 X : 架橋
自動車用(4輪、2輪)の低圧回路配線で、耐熱性が要求されるエンジンルーム内等で、AEXより更に細径化が必要な部位に使用します。
■特長
AESSXは、AEXの絶縁体を薄くしたタイプで、性能はAEXと同等です。
また、AEXと同様に照射架橋し、通常のAVSS線よりも耐熱性を向上。
実際の感覚として、ステーター内部線の損傷よりも端子BOX周辺のほうが激しく損傷している事が多いため、熱に加えガソリン、水や油などがかなり影響してくるのかと思われます。(走行したら掃除をするなども有効なのかもしれません。)
Pモデルなどはメインスイッチの緑線(CDIからの)の腐食が激しいためON/OFFの影響も相当にあるのかと思われます。(熱源から遠いメインスイッチ端子まで腐食します。)
また配線被覆のPVCはアセトンやアニリン、クロロベンゼン、キシレンなど有機溶剤に弱いためパーツクリーナなどがかかってしまう場合は成分を確認の上ご使用ください。
軟質PVCはガソリンにも弱いためオーバーフローからの端子BOXへの流れ込みなどもご注意ください。(一般的なグリースもアウトです。)
シリコン油もなるべくなら避けてください。
150度以上の水蒸気にも弱いというのは面白いところです。
耐薬品データー
https://www.flon.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/technical-data07.pdf