ボアアップKITの選択でお困りの方へ

50ccボアUPKIT 購入ガイド

はじめに
排気量が変更になる場合は必ず排気量変更の届けをしてください。
また、免許の範囲を超えないようご注意ください。
どちらも違反をすれば法律により罰せられます。

V50Sをベースにする場合
選択は50ccKIT 60ccKIT 75ccKIT
85ccKIT 102ccKIT 110ccKITとなります。

ただ漠然と102ccを選択する方が非常に多いです。
まずは、どんな目的なのか?予算はあるのか?
整備や調整が苦にならないか?を考えましょう。

排気量が大きくなるほど、手間も予算も掛かります。
また目的(希望)が無いとゴールが見つからなくなります。

まずはひとつの目安として・・・。
交通の流れに乗れて手軽なパワーアップをお考えなら。
85ccまでがお勧めです。
単純にボアUPKITとキャブレターのメインジェット、
4枚クラッチの交換でOKです。

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50ccから75ccKITへの最低限必要なもの
75ccKIT
4枚強化クラッチ
キャブレターメインジェット#80を中心に数点
クラッチ交換用のツール、パッキン類


予算があれば
ピナスコ16Tギヤ
チャンバー
19mmキャブレターなど・・・
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50R3速をボアアップする場合は。

キャブレターが16/10であれば
大きいキャブレターが同時に必要になります。
(ノーマルのままでは頭打ちが早く走りません。)

場合により一次減速も交換になります。

16/68=4.25イタリア本国を含めて一般的な車体
14/69=4.93輸出仕様。
18/67=3.72 3速50N 

現車にて御確認ください。


ボアアップKIT
4枚強化クラッチ(減速していれば3枚でも可)
キャブレター、インテーク、カラー
メインジェット
クラッチ交換用のツール、パッキン類

予算があれば
ピナスコ16Tギヤ
チャンバーなど・・・
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102cc以上の排気量ではボアUPKITに
一次減速交換、キャブジェットもしくは大径キャブ、
チャンバーなどを交換しなければKITの性能を
生かすことができません。また、一次減速交換のために
エンジンを分解したり、キャブのセッティングも何度もしなければなりません。
スピードも出るためブレーキなども再度の点検調整が必要です。
多くの手間とお金が掛かるため、段階的に楽しむことをお勧めします。

--------減速との組み合わせ

減速KITの交換のポイントはエンジンの回転数です。

スピード=
エンジンの回転数÷一次減速比÷二次減速比×タイヤ外周長(計算上)
なので。

例えば・・・・。4速での最高速度は?

V50Sのノーマル一次減速は4.95です。
仮に75ccKITのMax7000回転のKITを装着すると。

7000(回転数)x60(スピード換算)÷4.95(一次減速)÷1.6(4速)x1.284(タイヤ外周)=660となり、66kmくらいが最高速度になります。
8千回転では75キロ程度。

この一次減速を3.6のKITに変更した場合
7000回転MAXとして90km/hくらいになります。

ちなみに減速を2.5程度にしますと約130km/hの計算ですが、
そこまでのスピードは出ません。

計算上なので、
空気抵抗や、乗る人間の重さ、上りか下りなどで変化します。

下記をグーグル検索に入れるだけで計算できます。
6000x60÷4.95÷1.65x1.284
各ギヤにて計算すればそれぞれの最高速が判ります。

ギヤ比データは一次減速のカテゴリーにあります。

----ちなみにピナスコ16Tでは
7000x60÷4.31÷1.6x1.284=75km程度です。
8千回転では86km/hとなります。

*ピナスコ16Tのご注意
16/68=4.25イタリア本国を含めて一般的な車体
14/69=4.93輸出仕様。後期に入ったのはこちらです。
3速50Nは 18/67=3.72

16Tキットは後期の4.93用ですので
現車のギヤが14Tであることをご確認ください。

16/69=4.31 になり減速比では15%程度の変化です。


----あくまで目安

ボリーニ 85ccキット・19MM キャブM/J #80
+4枚クラッチであれば3.7が標準 
(計算上では80km弱くらいです)
面倒な方はピナスコ16Tでも可

50ccポリーニ 102ccKIT >2.8
(二次減速がV50Sノーマルでは4速でやや失速しますが
妥協のライン。ET3クロスギヤであれば解消)

それ以上のハイチューンやレース使用であれば
計算して選択する

ポリーニの一次減速はレース向けで
耐久性にやや劣ります。

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すでにご存知の方も多いのですが
V50Sのフライホイールは非常に重く作られています。
乗り易さのためでもありますが、当時のイタリアの50cc
馬力規制に対応していたとも言われています。
内側の磁石が出ない程度に旋盤で削ると
レスポンスも良く、非常に元気なエンジンとなります。
ボアUPをしたら是非お試しください。
(軽くしすぎると街乗りでは乗りにくいのでご注意を)

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理想的なキャブ口径の計算式
D=0.82√(C×N×0.001)

D=キャブ口径 mm
C=1気筒あたりの容積 cc
N=最高出力回転数 r.p.m

75ccKIT 0.82√(75×8000×0.001)=20.08mm
85ccKIT 0.82√(85×8000×0.001)=21.38mm
102ccKIT 0.82 √(102 * 8000 * 0.001) =23.42mm
110ccKIT 0.82√(110×8000×0.001)=24.32mm

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ジェット交換とセッティング

ボアアップをしたら必ず交換し
セッティングしてください。
各キットでの目安のデータがありますので
そのジェットの前後を装着して確認です。

なるべく濃い目が正解です。
薄くてプラグ番手を上げてもトラブルのもとです。


#80で最高速。
#82で最高速は落ちるけど普通に走れるなら
#82が正解です。
ガバっと開けてカブらなければ濃いほうが正解です。

---その他 季節による変化
ジェット類の番手を下げる(薄くする)
酸素密度が低い
湿度高い
気圧低い
気温高い
標高高い
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ジェット類の番手を上げる(濃くする)
酸素密度が高い
湿度低い
気圧高い
気温低い
標高低い

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焼きつき、抱きつきトラブルガイド
(ピストンの症状別に大雑把な判断)

ピストンヘッド部穴あき、傷など
*ガソリン混合比が薄い

リング合わせ面 傷など
*リングギャップ少 

ピストン側面当たり傷など
*オイルの混合不良
*オーバーヒート
など

Apeは19/19+102+チャンバー
#105などでも焼きつく事があります。
ご注意を

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リングギャップ目安
75cc/85cc 0.3-0.5mm
102cc 0.5+mm
110 0.5-0.6mm
133 0.5-0.7mm
180 0.5+mm
208 0.6+mm
アルミシリンダーは小さめ 0.3〜0.5mm程度

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レース走行したい方へ
ベスパを改造してサーキット走行を楽しんでいる方がいます。
一度サーキット走行をすると、ベスパの性能の良さに驚き、
今まで以上に楽しめると思います。
いろいろなチューニングパーツが販売されていますので
アレコレ試してください。

チューニングパーツ参考
クランク系>レース用は吸入排気などタイミング変更や
コンロッドの研磨、強化したものなどあり、
リードバルブ化用のフルサークルもある。

一次減速各種>現車やコースに合ったギヤ比を選択して
KITの性能を最大に引き出します。

ET3用クロスギヤ>ET3のノーマルギヤセットを使い
V50Sの3-4速をクロス化

吸気系パーツ>大径キャブや装着用インテークパイプや
リードバルブ化などもできます。

チャンバー各種>メーカーも多く特性もいろいろです。

点火系>HP50のフライホイール+CDIKITを
装着してレーシングバイク並みのレスポンスを。

ブレーキ系>大径ブレーキKITやディスク化もできます。

サスペンション>バネ強化やガス入りなど

その他 たくさんの部品が販売されています。
販売価格 0円(税込0円)

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